セーラームーンに抗えない
女特有の物欲との戦いときたらそれはもう凄まじい。
服、靴、アクセサリー、バッグ、コスメ。
夏の期間限定が我慢出来てもクリスマスコフレはやっぱり惹かれてしまう。
季節が変わればほしいものも変わる。
友達の持っているボールペンやスマホアクセサリが可愛かったら気になってしょうがない。
おしゃれから離れれば安心かと思っててもドラッグストアには香り勝負の柔軟剤がずらりだ。
そんなわけで私たちは日々沢山の誘惑に晒されるかわり、「買う前に考える」知恵を年々着実に身に着けている。
「持たない暮らし」「断捨離」なんて言葉も最近ブームで、シンプルに生きることの美しさについては沢山の本が書かれている。
わたしもそれにおおむね同意見だ。
現に部屋にはテレビもない炊飯器もない。
訪れた友人に「予想以上に物がなかった」と言われる程度には物欲に耐え生活している。
が、が、世はセーラームーン20周年記念プロジェクトの真っ最中。
あのセーラームーンのアニメが!グッズが!ミュージカルが!リバイバルされて帰ってきている。
グッズはおもちゃだけかと思えば、コスメやiPhoneケースやボールペンなどセーラームーン世代が普通に日常的に使えるものも沢山で、
しかも駅中のITS'DEMOとかにも平然と並んでいたりする。
これには勝てない。
セーラームーン世代の端くれとしてセーラームーンの前を素通りなんて出来ない。
あの変身コンパクトとかでっかいロッドとかほんと卑怯だ。
ピンクとゴールドの配色にどうしてぐわんぐわん揺さぶられるのか自分でもわからない。
あとうまい具合に大人が持っててもおかしくないようなデザインがあるのも卑怯。
これなら日常使いも出来るんじゃ…なんてきゅんとくる心が止められない。
kawaii大国日本、恐ろしい。
そういうわけで晴れてミラクルロマンス指示ボールペンという超人気の、セーラー戦士が持つロッドや変身スティックを模したボールペンの再販予約をしたわけで。
子どもの頃ほしくてほしくて、でも買ってもらえなかったあの変身グッズには勝てなかった。
物欲には負けたけれど、ネットオークションで高騰するグッズ達に「大人の財力」を出さなかったところだけは自分を褒めたい。
届くのが楽しみだ。