いつか城に住むために
将来の夢はと聞かれたら、お城に住みたいと答える。
おとぎ話のお姫様にはならなくていい。
平民の身分でいいから城には住んでみたい。
昔さんざんやったドラクエでは、初めて着いた街に城がくっついてるとテンションが上がった。
旅行でフランスの城めぐりツアーへ参加したときは最高に興奮した。
もし願いが叶うならお城に一度住んでみたい。
けどオール電化の城とか、正直いやだ。
床暖房も嬉しいけど城ならば是非暖炉の火にあたりたい。
IH対応のつるーんとした厨房なんて見たら泣いてしまうかもしれない。
エレベーターもバリアフリーも、城ならば気を使わないでほしい。
こっちがそっちに合わせるから!と叫んで安心させてやりたい。
ならばいつか城暮らしをするためには生活力がかなり必要になってくるんじゃないか、
そう思ってとりあえず洗濯機は二層式にしてみた。
若干頭沸いてると誰かに言われても否定はできない。
二層式の洗濯機は、水位も洗う時間もすすぎの回数も調節できる優れものだ。
というかいちいち蛇口をひねったりレバーをまわしたりという作業が必要になるので当たり前だ。
5分10分ごとに洗濯機の前へ立たねばならないこの手のかかり具合。
たまに「全自動にしとけばよかった…」と思うけれど基本的にはうまくやっている。
時短だったり汚れ落ちが良かったりと、基本的には全自動よりも優秀だしね。
なにより手のかかることの贅沢を教えてくれる。
こうしていつか城へ住むために日々努力は欠かさない。